「疲れた」が口癖になっている人の心理とは？原因や代わりの言葉を紹介

事あるごとに「疲れた」と言ったり、帰宅時に「ただいま」ではなく「疲れた」がまず口に出たりする人はいませんか？

「疲れた」が口癖になっていると、前向きになりにくいだけでなく、周りの人も疲れさせてしまいます。

「疲れた」を口癖にするのではなく、他の言葉を口癖にすることで前向きになれるかもしれません。

今回の記事では、「疲れた」が口癖になっている人の状態や心理や、「疲れた」が口癖になってしまう原因、「疲れた」の代わりに言える口癖について紹介します。

「疲れた」が口癖になっている人の状態とは？

「疲れた」が口癖になっている人はどのような状態なのでしょうか。

「疲れた」が口癖になっている人

周りに「疲れた」が口癖になっている人を見かけたことはありませんか？

もしくは、ご自身がよく「疲れた」と言ってしまうことはありませんか？

「疲れた」が口癖になっている人は、心身が疲れやすいタイプである可能性が高いです。

しかし、いくら疲れていたとしても「疲れた」と口に出すことで、周りまで疲れさせたり、場の雰囲気を重くしたりしてしまう可能性があります。

「疲れた」が口癖になっている人は、まず自分の心理状態を確認して、改善を目指していくことが重要です。

「疲れた」が口癖になっている人の心理とは

「疲れた」が口癖になっている人は、「甘えたい」や「認められたい」などの心理が働いている可能性が高いです。

具体的に説明すると、「私はこんなに疲れているのだから労ってほしい」「こんなに頑張ったのだから認めて欲しい」などと感じています。

この心理状態を踏まえると「疲れた」が口癖になっている人は、「疲れた」と言うことで甘えられたり、認められたりした環境にいるケースが多いです。

例えば、「疲れたと言えば、家族に励ましてもらえた」「家事を代わってくれた」などの経験がある人は、「疲れた」が口癖になりやすいと言えるでしょう。

「疲れた」という口癖を聞いている人の心理とは

「疲れた」という口癖を聞いたことがある人の中には、少し不快に感じたり、自分まで疲れたりという経験をした方もいるのではないでしょうか。

それは、ネガティブなエネルギーを「疲れた」という言葉から感じ取っているためです。

「疲れた」という言葉には、しんどさや大変さなどの意味合いが込められています。

一方、明るい口調で「疲れた」と言えば、ネガティブなエネルギーが少ないため、そこまで不快な気分になることはありません。

「疲れた」が口癖になってしまう原因

「疲れた」が口癖になっているということは、心身が疲弊しているということです。

本当に心身が疲れているため、つい「疲れた」と言ってしまうのです。

この口癖を辞めたい人は、まず自分が疲れる原因を理解して、根本的な改善を目指す必要があります。

以下で、疲れを感じやすい原因を確認していきましょう。

スマートフォンやパソコンを使いすぎている

「疲れた」が口癖になっている人は、スマートフォンやパソコンを使いすぎている可能性があります。

スマートフォンやパソコンの使いすぎは「VDT症候群」の原因となります。

VDT症候群とは、ディスプレイを見て作業することで生じる症状のことです。

具体的には、眼精疲労やドライアイ、視力低下、肩こり、頭痛、不安感の増大などが挙げられるでしょう。

現在は、会社や学校でもパソコンやタブレットなどのデバイスが必須ツールとなっており、毎日長時間画面に向き合うという人も少なくありません。

身体を動かす機会が減った

身体を動かす機会が減ってしまうと、心身が疲弊しやすくなるので注意が必要です。

「運動した方が身体は疲れるのでは？」と疑問をお持ちの方もいると思います。

しかし、身体を動かす機会が減ってしまうと、筋力が落ちてエネルギー不足になったり、血行やリンパの流れが悪化したりするのです。

さらに、身体を動かさないと老廃物や疲労物質が身体に溜まりやすくなります。

毎日忙しくてなかなか運動できていない人は、ウォーキングやジョギング、ストレッチなどを取り入れてみましょう。

自律神経が乱れている

「疲れた」が口癖になってしまう原因として、自律神経が乱れていることが挙げられるでしょう。

自律神経とは、全身の器官や代謝、体温などを調整する役割をもつ神経のことです。

この自律神経は急激な気温の変化などによって乱れてしまいます。

自律神経が乱れてしまうと、睡眠の質が悪くなったり、疲労感を感じやすくなったりするのです。

生活習慣が乱れていると、自律神経も乱れやすいので注意してください。

睡眠不足

睡眠不足の状態が続いたことで、疲れやすくなったという経験をした人はいるのではないでしょうか。

必要な睡眠時間は個人によって異なりますが、一般的には「6〜7時間」程度の睡眠時間が理想とされています。

睡眠は疲労回復する上で欠かせません。

睡眠時間が不足していると、必然的に疲労を癒す時間が短くなり、疲労感が生じやすくなるのです。

睡眠時間だけでなく睡眠の質も重要であるため、部屋を暗くする、スマートフォンを就寝前にいじらないなど工夫することをおすすめします。

ストレスを感じている

人間はストレスを感じていると、疲れを感じやすくなります。

ストレスは先ほど説明した自律神経を乱す原因です。

自律神経が乱れると、睡眠不足や食欲不振を引き起こし、より疲れやすい状態になってしまいます。

しかし、現代社会は「ストレス社会」と言われるほど、様々なストレス要因で溢れているのが現状です。

そのような環境で状況を改善するには、ストレスケアを習慣化する必要があります。

加齢

加齢は、「疲れた」が口癖になってしまう原因のひとつです。

人間は年齢を重ねると活性酸素の量が増えていきます。

この活性酸素によって神経細胞が破壊されると、身体がだるいと感じるようになるのです。

特に女性はホルモンバランスにより、大きな影響を受けると言われています。

更年期は閉経による変化を受けやすいので、疲れやすくなるのです。

「疲れた」の代わりに言える口癖

「疲れた」と口にしてしまうと、自分だけでなく周りをネガティブな気分にしてしまうことがあります。

そういった場合は、「疲れた」ではなく、他の言葉を言うように心がけると良いでしょう。

ここでは、「疲れた」の代わりに言える口癖を紹介します。

「お疲れ様」

「疲れた」の代わりに「お疲れ様」を口癖にすることで、気分を変えることができます。

「お疲れ様」には労いの意味が込められており、ネガティブな要素は少ないです。

さらに、「お疲れ様」と言ってあげることで、自分が頑張ったことを認め、次に向けて休もうと気持ちをシフトできます。

「お疲れ様」が口癖になれば、周りの人にも自然と「お疲れ様」と声をかけられるようになり、良い雰囲気を作り出すことができます。

「頑張ったね」

「頑張ったね」を口癖にすれば、「お疲れ様」と同様、自分が頑張ったことを素直に認めることができます。

「疲れた」が口癖の人は、認められたい心理状態であることを先ほど説明しました。

そのため、「頑張ったね」と自分に声をかけてあげることが効果的なのです。

ただ「もっと頑張れ」という言葉は、自分を厳しい状態に追い込んでしまう可能性があるので、自分を認めてあげる「頑張ったね」を口癖にすると良いでしょう。

「お疲れ様」や「頑張ったね」を口癖にしよう

今回の記事では、「疲れた」が口癖になっている人の状態や心理や、「疲れた」が口癖になってしまう原因、「疲れた」の代わりに言える口癖について紹介しました。

「疲れた」が口癖になっている人は、深層心理では「甘えたい」「認められたい」と思っています。

こういった自分を励ますためにも、「お疲れ様」や「頑張ったね」を口癖にすることが大切です。

素直に自分が頑張ったことを認めてあげることで、前向きな気持ちになれます。